インスペクションの目的
既存住宅の売買、リフォーム、維持管理等に際して、消費者の判断の目安となる情報が 提供されるよう、「住宅品確法」に基づく住宅性能表示制度の一環として、 既存住宅の現況・性能に関して専門家が客観的な検査・評価を行う住宅性能評価制度が創設されました。この制度は、
・既存住宅の売買契約の当事者間における物件情報の共有化により、売買契約の透明化・円滑化を図り、既存住宅の円滑な流通や住替えを促進すること
・既存住宅の居住者が住まいの傷み具合等を適時適切に把握することにより、適切な維持修繕やリフォームを支援し、住宅ストックの質の確保、向上を促進すること
を目的としています。
山田建工 株式会社ではインスペクション(住まいの健康診断)を 既存住宅インスペクションガイドライン(国土交通省) に基づき実施します。
戸建住宅においての検査対象とする項目
検査の観点 | 対象部位等 | 検査対象とする劣化事象等 | 検査方法 | |
@構造耐力上の安全性に問題がある可能性が高いもの | 小屋組、柱、梁、床、土台、床組等の構造耐力上主要な部分 | ・構造方式に応じ、木造にあっては蟻害・腐朽が、鉄骨造にあっては腐食が、鉄筋コンクリート造にあっては基礎において検査対象とする劣化事象等が生じている状態 ・著しい欠損や接合不良等が生じている状態 |
目視、 触診、 打診、 計測 |
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床、壁、柱 | ・6/1,000以上の傾斜が生じている状態(鉄筋コンクリート造その他これに類する構造を除く) | 計測 | ||
基礎 | ・コンクリートに幅0.5mm以上のひび割れ又は深さ20mm以上の欠損が生じている状態 ・鉄筋コンクリート造で鉄筋が腐食している可能性が高い状態(錆汁の発生)や腐食する可能性が高い状態(鉄筋の露出) |
目視、 計測 |
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A雨漏り・水漏れが発生している、又は発生する可能性が高いもの | 外部 | 屋根、外壁 | ・屋根葺き材や外壁材に雨漏りが生じる可能性が高い欠損やずれが生じている状態 ・シーリング材や防水層に雨漏りが生じる可能性が高い破断・欠損が生じている状態 |
目視 |
屋外に面したサッシ等 | ・建具や建具まわりに雨漏りが生じる可能性が高い隙間や破損が生じている状態 ・シーリング材や防水層に雨漏りが生じる可能性が高い破断・欠損が生じている状態 |
目視 | ||
内部 | 小屋組、天井、内壁 | ・雨漏り又は水漏れが生じている状態(雨漏り・漏水跡を確認) | 目視 | |
B設備配管に日常生活上支障のある劣化等が生じているもの (オプション) |
給排水 | 給水管、給湯管 | ・給水管の発錆による赤水が生じている状態 ・水漏れが生じている状態 |
目視、 触診、 (通水) |
排水管 | ・排水管が詰まっている状態(排水の滞留を確認) ・水漏れが生じている状態 |
目視、 触診、 (通水) |
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換気 | 換気ダクト | ・換気ダクトが脱落し、又は接続不良により、換気不良となっている状態 | 目視 |
費用
戸建住宅@調査基本料 | 標準調査では、小屋裏・床下については点検口から見える範囲での調査になります。 |
50,000円 ( 延床面積 200u以下 ) |
A小屋裏進入調査 | 標準調査に加えて、小屋裏のみ可能な所まで進入して調査いたします。 |
+10,000円 |
Bシロアリ・床下調査 | シロアリ調査会社が蟻害の有無及び床下の劣化調査を行い、これをもって当社がシロアリ・床下状況の診断報告書を作成します。 |
+10,000円 |
調査の状況
床・壁・柱の傾斜の計測
基礎ひび割れ計測
構造材含水率の検査